参考情報:健康に関する豆知識:栄養素についてのトピックス

健康に関する豆知識を、参考情報として提供いたします。

※学説や定説は、研究成果や臨床結果などにより日々変更され、進化発展していきます。
書かれていることや教えられたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、必ずご自身でも調査および勉学を継続し、常にアンテナを立てておくことを心掛けるようにしてください。

ビタミンDと免疫力

先日ある英語学習のメルマガを読んでいて、興味深い記事が目につきました。
その一文を下記に引用させていただきます。

Less sunny regions take top spots in beautiful skin ranking.

Bad news for women on the Pacific side of the archipelago – prefectures on the Sea of Japan coast, often snowy and less sunny, took four of the top five spots in this year’s national skin rankings, cosmetics maker Pola Inc. said Thursday.
Pola, which compiled the list, the fourth of its kind, said high-ranking prefectures are often concentrated in the Chugoku, Tohoku, Hokuriku and Shikoku regions because of their climate.

ポーラさんの美肌県グランプリ2015のサイトを拝見しランキングを見ると、日本海側の各県が上位を占めています。
注目ポイントは、文面にある通り日照時間の短さ。
曇天率が高く、紫外線を浴びる機会が少ないことが大きな要因に挙げられます。

ただここで注意しなければならないことがあります。
確かに紫外線を浴び過ぎるのは肌によくないですが、浴び過ぎないのも体調管理にとってはよくないことなんです。

キーワードはビタミンD免疫力

ビタミンDは、骨を強くする働きをするビタミンとしては有名ですが、免疫力を上げるビタミンとしても注目度が上がっていて、近年では世界中でその論文発表数が年々増加しています。

ある試験では、ビタミンDを摂取することでインフルエンザの感染率が半分になったという結果が出ています。
様々な理由が考えられますが、そのひとつが小腸との関係です。

ビタミンDが不足すると、小腸の絨毛が短くなり、大切な栄養素の吸収力が下がってしまいます。
栄養素の吸収力がダウンすることは、そのまま代謝のダウンにも繋がり、また腸内環境が悪くなることは、体の免疫細胞の70%が集まっているとされる腸管免疫システムのダウンにも繋がります。

また、ビタミンDは、免疫細胞の受容体と結合し、特にナチュラルキラー(NK)細胞とマクロファージを活性化したり、がん細胞の増殖を抑え、正常細胞の増殖を促す作用もあるとされています。

ビタミンDは、免疫力と密接に関わっているビタミンなんです。

そのビタミンDは、紫外線とコレステロールを使って皮膚で合成されますので、1日に10~15分程度は太陽光に浴びることが大切です。

ただし、日本海側などは特に冬は太陽光がまったくない日も多く、太陽光を期待できません。
ですので、ビタミンDを多く含むキノコ類などの食材や、吸収率が考慮され効率よく摂取できるサプリメントからしっかりと摂る必要があります。

また、皮膚で合成される際には酵素が働くため、体温(36℃以上)が必要です。
低体温の人は、代謝に関与する酵素の働きが弱く、ビタミンDが作られにくいと言われています。
ですので、免疫力アップには、しっかりと“体を温める” ことが必要不可欠です。

最後に、東京が11位と上位に入っています。
これは美容と健康に対する意識の高さと、生活習慣、特に運動をする機会が多いことがその理由として想定されます。

地方での生活においては、どうしても移動手段は車メインにならざるを得ません。
すると歩く機会が減り、下半身を中心に筋力が落ちて血行不良を招き、冷え性に繋がります。

美容と健康のためには、“食の改善” と併せて、必ず “適度な運動” を行うように心掛けてくださいね。

written by staff M.Uchida
2015.12.03

【保有資格】
・健康経営アドバイザー
・米国ISNF認定 サプリメントアドバイザー
・NPO日本食育インストラクターPrimary
・AEAJ認定 アロマテラピーアドバイザー
・NHA認定 ハーバル・フード・マイスター