参考情報:“体を温める”ことの大切さと冷え性対策

健康維持において、“体を温める”ことは基本です。
“体を温める”ことの大切さと冷え性対策をテーマに、参考情報を提供いたします。

※学説や定説は、研究成果や臨床結果などにより日々変更され、進化発展していきます。
書かれていることや教えられたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、必ずご自身でも調査および勉学を継続し、常にアンテナを立てておくことを心掛けるようにしてください。

免疫力とは?Part1:免疫システムについて

新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るっています。
治療薬がない現状では、普段から免疫力を高めて、ウィルス感染に対抗する体づくりを行っておく必要があります。

その免疫力を高めるのに必要な主な要素は下記の通りです。

食の改善に留意して腸内環境を整える。
・よい睡眠をとりしっかりと体を休め回復させる。
運動を意識して基礎代謝を上げる。
・普段から体をあたため血流をよくする。
・免疫システムを理解する。

そもそも免疫力とはなにか?どんな仕組みではたらくのか?をしっかりと把握できている方は少からずいらっしゃると思われます。

そこでまず、ヒトの体の免疫システムから整理して説明していきたいと思います。

免疫システム

免疫とは、ウィルスや細菌などの病原体、カビ、寄生虫など、体に有害な異物が侵入した際に、それらをブロックし、また入ってきてしまった場合にそれらを排除しようとする防御機能のことをいいます。

免疫は大きく自然免疫と獲得免疫に分けられ、その主役はご存じの通り白血球ですが、くしゃみや鼻水なども実は立派な免疫です。

その免疫のシステムは、具体的には大きく3つのステージに分けられます。

1stと2ndステージは、種類を問わず異物を取り除こうとする、非特異的な自然免疫です。
3rdステージは、前に一度侵入され感染したことのある特定の異物に対して速やかに対応して除去にはたらく、非特異的な獲得免疫です。

1stステージ:自然抵抗(非特異的 自然免疫)

外界にさらされている部分は皮膚が、目や鼻や気管などの内表面では粘膜がバリアとしてはたらく。
皮脂腺や汗腺からの分泌物、鼻水、涙には殺菌作用があり、くしゃみは物理的に異物の進入を防ぐ。

2ndステージ:免疫反応(非特異的 自然免疫)

1stステージのバリアを突破し体内に侵入したウィルスや細菌などの病原体を、片っ端から攻撃する。
その主役は食作用を持つ好中球とマクロファージ。
白血球の前線部隊のような存在。
ナチュラルキラー(NK)細胞は、がん細胞やウィルス感染細胞を殺す。
また、炎症反応が起こり病原体が体内に広がるのを防ぐ。

3rdステージ:免疫反応(特異的 獲得免疫)

2ndステージを突破した特定のウィルスや細菌に対しては、特定のリンパ球が反応して、体液性免疫と細胞性免疫の2つの機能で攻撃を行う。
いずれの場合も、特定の病原体を取り込んだ樹状細胞が抗原提示細胞となり、そこにヘルパーT細胞がくっついて活性化し、2つの免疫機能を起動する。

1つ目が体液性免疫
細胞の外に存在する特異的な細菌やウィルスに対して、抗原提示を受けて活性化したB細胞が形質細胞となって抗体を産生して体液中に放出し、抗原抗体反応を起こして抗原を無毒化する。

2つ目が細胞性免疫
細胞の中に侵入した特異的なウィルスなどに対して、抗原提示を受けて活性化したキラーT細胞とマクロファージとが、感染した細胞を直接的に攻撃し破壊する。

この2つの免疫機能により作られた抗原情報は、一定期間記憶細胞に記憶され、再び同じ抗原が侵入した際にスムーズに反応する。
これがいわゆる“免疫がついた”で、ヒトの免疫システムの真骨頂である。

ちなみに、獲得免疫が過敏に反応して、ある種の食物、薬剤、花粉などに対して免疫ができてしまい、病的な強い反応が現れるのがアレルギーです。
また、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)によってヘルパーT細胞が破壊され、獲得免疫システムが崩壊してしまうのがエイズです。

白血球(免疫細胞群)の分類

ヒトの免疫システムの中核をなすのが、前述の通り白血球です。
骨髄でつくられる造血幹細胞がその大元で、リンパ球はリンパ節や脾臓でも増えます。
主な免疫細胞の簡単なプロファイルをまとめておきます。

・顆粒球系:血中割合50~75%
  ⇒・好中球
    最も数が多く、侵入した病原体
    を食作用で消化する。
    体液性免疫にも参加。
  ⇒・好酸球
    寄生虫の殺傷やアレルギー反応
    の制御を行う。

・単球系:血中割合3~6%
  ⇒・マクロファージ
    大型で食作用が強いが、数は
    少ない。
    細胞性免疫にも参加。
  ⇒・樹状細胞
    食作用があるが、主なはたらき
    は抗原提示細胞。
    全身の組織に広く分布。

・リンパ球系:20~40%
  ⇒・NK細胞
    ナチュラルキラー細胞。
    大型で末しょう血中や脾臓に存在し、
    常に全身をパトロールしていて、
    がん細胞やウィルス感染細胞を
    殺す。
  ⇒・B細胞
    抗体産生細胞に分化して抗体を
    つくる。体液性免疫を担当。
    一部は記憶細胞となり、ある期間
    抗原情報を保持する。
  ⇒・T細胞
    ・ヘルパーT細胞
     樹状細胞から抗原提示を受け、
     B細胞やキラーT細胞を活性化
     する。
    ・キラーT細胞
     ウィルスなどに感染した細胞を
     攻撃する。
     主に細胞性免疫に関与。
     一部は記憶細胞となり、ある期間
     抗原情報を保持する。
    ・サプレッサーT細胞
     他の免疫細胞に、免疫反応を
     終わらせるよう働きかける。

以上、ヒトの免疫システムについてご説明しました。

免疫力は、暴飲暴食による腸内環境の悪化、運動不足やストレスに起因する低体温などにより、そのパワーがダウンしてしまいます。
免疫システムを活性化し、免疫力をアップしておくことが病気を未然に防ぐことに繋がります。

 ★免疫力とは?Part2:免疫力アップと体温・腸内環境へ

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written by staff M.Uchida
2020.04.10更新
2019.02.12
2017.03.28
2016.05.10

【保有資格】
・健康経営アドバイザー
・米国ISNF認定 サプリメントアドバイザー
・NPO日本食育インストラクターPrimary
・AEAJ認定 アロマテラピーアドバイザー
・NHA認定 ハーバル・フード・マイスター